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M型ライカでウェディングフォトは撮れるのか

M型ライカでウェディング写真は撮れるのだろうか


普段SONYで撮影をしている僕が、Leica M10をウェディングフォトの現場へ投入してみた感想をつらつらと述べるだけのブログです

ウェディングの撮影現場ではなかなか見ることのないライカですが写真をお仕事にされていたり、写真が好き、カメラが好きということであれば一度は目にしたことがあるかと思います


僕の使用しているM型ライカはそれなりのお値段がするにも関わらず、最新型のカメラについているようなオートフォーカスがついていなかったり、液晶モニターも最低限、電池だって全然持たない、そんなじゃじゃ馬のようなカメラです


今回はいわゆる前撮り撮影に限った内容で感想だったりを述べたいと思います。

(婚礼当日の撮影にも投入してみたいのですが、主に金銭的な理由で断念しています...)



・カメラとレンズ

カメラ LeicaM10

レンズ Summicron 50mm F2

NOKTON classic 35mm F1.4


レンズ2本と本体でこのサイズ感です



1.仕様

M型ライカはその形状からは想像できませんが、2400万画素のフルサイズのセンサーを搭載しています

ISO感度も50000まで設定でき、3200くらいであれば十分に許容できるノイズ量です

ダイナミックレンジは最新型のSONY機と比べると若干劣るものの最低限度以上の性能は有していると感じています




ISO 3200



ISO 6400

※いずれもJPEG撮って出し




2.実際に撮った写真たち














フォトグラファーのみなさんの多くが選ばれる、森や海といったロケーションにて

止まっているだけではない動きのあるものもこんな感じで撮ることができます



3.メリットとデメリット

・メリット

1.機材構成がすごく小さくなること

SONYをはじめ、フルサイズの一眼レフやミラーレス一眼のレンズは特に大きく重たいものが多く、似たスペック同士のレンズを比較すると


35mm F1.4

SONY GMレンズ 524g 長さ96mm

NOKTON CLASSIC 189g 長さ28.5mm


と大口径レンズになるとこれだけの差が出てきます

僕はライカだけで撮影に伺う際には、小さなカメラポーチひとつしか持っていきませんし、撮影時にはレンズをズボンのポケットにそのまま突っ込んで持ち歩いています 

ただしライカの本体は意外に重たく、僕の使っているSONYa9iiとはほぼ差がありませんでした


SONY a9ii 678g

Leica M10 660g

いずれもバッテリー含む


本体の重量差は無いにしても、レンズの小ささは小回りを利かせたいフォトグラファーの味方になってくれると感じています 


2.レンズ性能と選択肢の多さ

M型ライカはその名の通りMマウントというマウントを使用しています

レンズの種類はもちろん、M型ライカの誕生した1950代以来現在も最新のレンズを販売しています

先程サイズがとても小さいという話をしましたが、決して性能を犠牲にしているわけではなくどのレンズも素晴らしい描写性能を持っています

しっかりと写る最新のレンズから情緒のあるオールドレンズまでたくさんの選択肢があることは、他のレンズマウントではなかなか考えられないことで自分のスタイルに合ったレンズを選ぶことができます



3.被写体のことがよく見える

これはどちらかというと精神的な面も含まれるのかもしれませんが、M型ライカは像を見るのではなく素通しのガラス越しに被写体を見ていて、シャッターとファインダーが完全に独立しているので、シャッターが切れる際のブラックアウトというか、一瞬暗転するみたいなことがありません

僕がM型ライカを使い出して一番最初に驚いたのはこの点で、自分がいかに今までシャッターが切れる瞬間の被写体を見ていなかったのかを痛感させられました

一方でこのレンジファインダーが結構曲者で、後述しますがはじめは本当に苦戦させられました


・デメリット

1.写真が下手になる

え?と思われるかもしれないのですが、M型ライカを使いはじめた当初写真が下手になったという方が多くいるみたいです、例に漏れず僕もそうでした

理由は色々あると思います

実力が露呈したとか、マニュアルフォーカスで気を遣う部分が多くなったとか、そもそもレンジファインダーだから今まで使っていた一眼とは仕組みが違いすぎるとか

僕も使い始めの頃は本当に撮れなくて、プライベートでずっと持ち歩いてたくさん撮って、ようやく少しだけM型ライカが使うことを許してくれたような感覚でした



2.ミラーレスのようにモニターで露出を見ることはできない

昨今のミラーレス化でファインダーをのぞいて見えている絵を撮れば露出も完璧、構図もみたまま撮れるのが普通の時代になりましたがM型ライカはそうはいきません

カメラの根本的な構造は1950年代から変わっていないので、ファインダーをのぞいたらブライトフレームとちょっとした露出計があるだけです



3.何を用意するにも高い

例えば本体を購入するのにも最新機種のM11で約130万円

中古で型落ちのM10でも70万円前後(2023年8月の相場で)

さらに前の機種を使う方法もありますが、いずれにしても型落ちとは思えない値段で取引されていますこれはライカ社のブランディングもあると思いますが、M型ライカの場合一機種毎の個性がとても強く10年以上前に販売が終了したカメラを未だに現役で使われているユーザーさんが多いのも要因かと思います

レンズも同じくで、新品で100万円を超えるようなものから、中古市場でヴィンテージかつ状態がイマイチなもので20万円程度〜と仕事で使うには現実的な収支に見合うかどうかは要検討といったものが多いかと思います

ちなみにメンテナンスも日本国内で対応できない場合はドイツ工場送りとなり、見積もり段階で目が飛び出るような金額の見積もりと数ヶ月後の修理完了みたいなこともあるらしいので、その点は大きなマイナスポイントだと思います






4.ライカを使い始めて変わったこと

ライカを使い始めたことで撮り方、特に意識的な部分が変わったように思います

特にピント合わせと距離については、撮影時により意識するようになりました

M型ライカはブライトフレーム内の二重像を合わせることでピントが合います

ですがそれに頼るばかりではなく、レンズ側の距離目盛りを指掛けの感覚で覚えたり、無限遠で撮ってみたり、焦点距離、F値、ピントの距離などを撮影中に意識するようになりました

逆にこの感覚がしっかり掴めてきた頃にはAFのカメラよりも早くピントを合わせられる感覚も持っています

またAFがないのでピントのことはいっそ割り切ってシャッターを切るということも増えました



こういった感覚はAFに頼り切りのカメラではなかなかなかったことでした


また僕はどちらかというと構図をしっかり作り込んで、いらないものは取り除いてみたいな、真面目だねと言われるような写真が多かったのですが、ブライトフレームではどうしても100%構図を作り込むみたいなことは難しいので一旦そこを置いておくことで少し肩の力が抜けたような、より自然体の写真が撮れるようになったとも思っています


カメラ自体も小さいので、撮られ慣れていない一般のお客さんにとっては圧が少ないのかもしれません・・・



5.最後に

ライカがウェディングフォトの現場で使えるのか、僕個人の感想や意見をつらつらと書かせて頂きました

決して万人に受けるカメラではないと思いますし、利便性だけ取るなら日本の3大メーカーの一眼レフやミラーレスのほうが圧倒的に撮りやすいですし、ストレスも少ないと思います 

機材で写真が180度変わることは無いと思っていますが、それでもこのスタイルが合う人には必ず良い結果をもたらしてくれる機材たちだと思います


ぜひM型ライカで素敵な写真を届けてあげてください






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